100年経営に極意あり!長寿企業の秘密 江戸時代に始めた新事業が今の主力事業に 商いの中で変化を続けて時代に合わせていく

太田商事

愛知県刈谷市

JR刈谷駅前にある本社ビル(左)と、会社設立当時の本社社屋

戦国時代は織田家の家臣

愛知県中部の刈谷市に本社を置き、建築資材・エネルギー・日用雑貨などの事業を展開する太田商事の歴史は、戦国時代までさかのぼる。織田信長の三男・信孝が豊臣秀吉の軍に追われ、最後は知多半島南部の寺で切腹を言い渡されたが、それに最後まで付き添った家臣の一人に太田和泉守牧陰という人物がいた。それから72年後の承応4(1655)年、牧陰の孫で三代目の徳右衛門が刈谷に移り、「和泉屋」の看板を掲げて酒造業を起こしたのが始まりである。

「その寺の住職が刈谷藩の人だったので、おそらく三代目はその縁を頼って刈谷に来たのではないかと思います。それに、酒造業を始めるには土地や資本が必要なので、刈谷藩からの援助があったのかもしれません」と、太田商事社長の太田啓一さんは推測する。

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