吉正織物工場(よしまさおりものこうじょう) (滋賀県長浜市/長浜商工会議所)
今月は長浜市で古くから生産されてきた浜ちりめんを用いたアパレルブランドをご紹介します。
ちりめんとは、シルクを原材料とした、よりのない経糸(たていと)と強いよりのある緯糸(よこいと)を交差させた織物です。1720~50年ごろに長浜に技術が伝わったといわれ、浜ちりめんとして彦根藩の保護を受け地場の産業となりました。シルクは軽量で薄い布地で、夏は涼しく、冬は暖かいという性質を持ち、浜ちりめんはその特性を生かした生地となっています。
吉正織物工場では、浜ちりめんに「洗える機能」などを加えて今の時代のサステナブルな要求に応えたユーティリティ・ウエアブランド「2M, 38S(フタツキ サンジュウハッテ)」を創出。用途に応じて織り方を変え、シルクならではの上品な光沢や着心地の良さを長く普段着として楽しめる服を生み出しました。伝統技術に付加価値をプラスし、新たな需要の開拓を続けています。
お問い合わせ
吉正織物工場
TEL:0749-62-1790
HP:https://yoshimasa-orimono.jp/
※月刊石垣2022年2月号に掲載された記事です。
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