花街の伝統文化をPR
新潟商工会議所は3月25日、古町芸妓(げいぎ)広報推進事業の一環として企画した、古町芸妓をイメージしたオリジナルパッケージの日本酒「新潟清酒with古町芸妓」2種類をお披露目した。これらは新潟県内の酒造会社、麒麟山(きりんざん)酒造(阿賀町)と今代司(いまよつかさ)酒造(新潟市)の純米酒で、白塗りの芸妓を思わせる白い細身の酒瓶を着物のデザインの華やかな包装紙で包んでいる。1本500ml入り1500円(税別)、各蔵500本の限定販売で、JR新潟駅や新潟空港、新潟ふるさと村など市内の観光売店などで販売している。
新潟市の古町は京都・祇園や東京・新橋と並び称された花街で、古町芸妓は江戸時代から約200年続く伝統文化の一つ。同所はかねてより古町芸妓の将来の担い手確保や観光・産業振興などを目的に、古町芸妓の派遣をはじめとする広報推進事業を実施しており、今回は外国人観光客の土産物需要も見込んで市内の酒造会社やデザイン会社、酒卸会社などの協力を得、商品化を実現した。
発売後、販売は好調でデザインも評判は上々。今夏からは協力酒蔵を増やし、商品のラインアップを増やしていくという。また、売上金の一部を芸妓養成・派遣会社の柳都振興へ寄付するなど、芸妓育成支援にもつなげる予定だ。
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