阿南商工会議所(徳島県)はこのほど、市内を散策して地域の情報を書籍や資料で調べ、インターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」に記事を書くイベント第4回「Wikipedia Town in Anan(ウィキペディアタウン)」を実施した。イベントは昨年9月から実施し、全4回で開催。地域の名所や歴史・史跡にあらためて関心を持ってもらうとともに、観光誘客で地域経済への波及効果につなげる。
ウィキペディアタウンとは、地域にある文化財や観光名所などの情報を「ウィキペディア」に掲載し、掲載記事へのアクセスの容易さを実現するプロジェクト。現存する観光資源や埋もれている資源を発掘し、その情報を編集・掲載することで「阿南・観光」のキーワードからヒットする多くの観光情報を蓄積する。イベントには、各回20人程度の市民が参加するほか、社会学習の一環として市内の中学・高校生らと連携。次世代を担う人材育成や地元愛着心の醸成も図る。
2月20日に行われた第4回目では、参加者14人が市内の佐田神社において、同地で活躍した阿波水軍や水軍統帥であった森一族について学び、境内を視察。視察後は、専門講師からウィキペディアへの書き込みルールなどに関するレクチャーを受け、関連書籍・資料を参考に、記事作成・編集などの作業を行い、「佐田神社」「森一族」などに関する新たな情報を付け加えた。成果発表会を終えた参加者からは、「歴史あるまちであることを再認識した」「書き込んだ情報が世界中に公開されると思うとうれしい」などの声が寄せられた。
詳細は、https://anancci.or.jp/ananpedia/を参照。
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