Kボッコ(ケーボッコ) (青森県黒石市/黒石商工会議所)
今月は、東北や北海道で雪上作業靴として履かれてきた天然生ゴム製の長靴「ボッコ靴」をご紹介します。
ボッコ靴は、大正の終わりごろから昭和の初めにかけてつくられていた大和靴と呼ばれる生ゴム靴をルーツに持ち、暖かく耐久性に優れていたことから雪国の暮らしに欠かせないものとして重宝されてきました。しかし、1970年代ごろから材料の入手困難などの理由が重なり、製造・販売の中断を余儀なくされます。
Kボッコ現社長の工藤勤さんは、ボッコ靴を長年愛用してきたマタギやりんご農家からの強い要望を受け、当時の木型を調整し、材料調達にめどを付け、10年かけて製造再開にこぎ着けました。天然生ゴムのシートを手作業で裁断し、同素材のノリで圧着して仕上げる天然生ゴム100%のボッコ靴は、再び雪国の作業靴として働く人たちを足元から支えています。
お問い合わせ
Kボッコ
TEL:0172-52-2181
※月刊石垣2022年3月号に掲載された記事です。
最新号を紙面で読める!