年に何度か仕事で札幌に行く。定宿は札幌の繁華街から少し離れた住宅街にある。あえて中心部のホテルを選ばない理由は、毎朝焼きたてのパンを買いに行くから。散歩がてらふらりと出かける店こそ「どんぐり」だ。開店に合わせて出かけ、ベーコンエッグやシナモンロール、フィッシュサンドなどを買って公園で食べたり、ホテルの部屋でおいしいコーヒーとともに味わったり。
欠かさず買うのはちくわパン。ちくわの穴にツナサラダ(ツナ、タマネギのみじん切りなど)を詰めて、パン、マヨネーズと一緒に焼き上げた調理パンで、これがたまらなくうまい。今では有名ベーカリーなどでもちくわパンが売られるようになったが、元祖は「どんぐり」。今から約40年前のことだ。ワインのつまみにはガーリックフランスと明太フランス。薄めにカットして、オリーブやナッツなどをのせて食べるとあっという間にボトルが空っぽに!
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