瀬戸内海を見下ろす永野6兄弟の故郷
日本の発展を支えた製鉄業に大きく寄与し、新日本製鐵(現・日本(にっぽん)製鉄)の初代会長として知られる永野重雄は、1969年に13代会頭に就任。各経済団体との交流や民間主導の経済外交にも力を入れ、政界にも強い影響力を持った経済人でした。
永野自身は裁判官だった父・法城(ほうじょう)の赴任先である島根県松江市で生まれましたが、永野家の本家は広島県呉市の沖合に浮かぶ下蒲刈(しもかまがり)島に開かれた弘願寺(ぐがんじ)で、現在も永野一族が寺を大切に守り継いでいます。寺の境内にある「永野記念館」には、実業界などで活躍した6人の兄弟ゆかりの品々が、そろって収蔵展示されています。
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