全国商工会議所女性会連合会(全商女性連)などは10月7、8の両日、「第54回全国商工会議所女性会連合会福島全国大会」を福島県郡山市で開催し、全国319女性会から約1500人が出席した(オンライン含む)。対面での開催は3年ぶり。全商女性連の市瀬優子会長は、「現在、経営を取り巻く環境は大変厳しく、不確実性の高い状況にあるが、諸先輩から引き継いだバトンをしっかりと次世代につないでいこう」と呼び掛けた。
大会の冒頭、あいさつした全商女性連の市瀬会長は、福島全国大会について、「昨年は、コロナ禍の影響で延期したが、今年は、福島の皆さんの思いを形にすることができた」と感謝の意を表明。今後の女性会について、「今こそ、女性経営者ならではの発想と感性を生かしながら、社業の発展とともに、地域経済の活性化、日本の成長に向け、一人一人が輝く女性経営者団体として存在意義を高めよう」と述べ、女性会活動のさらなる推進を呼び掛けた。
続いてあいさつした日商の三村会頭は、「日本全体が停滞から変革への大転換期を迎えている今こそ、企業経営者も安定から成長へとマインドを切り替えることが求められている」と指摘。「そのためには、企業も、商工会議所も、そして女性会も、大きな環境変化に対し、覚悟を持って自己変革に挑戦していかなければならない。これまで以上に地域経済に新たな活力を与えてほしい」と期待を表明した。
大会では、「第21回女性起業家大賞」の表彰式と全商女性連表彰授賞式も開催。女性起業家大賞表彰式では、今年度の最優秀賞(日商会頭賞)に輝いた千空(大阪府東大阪市)代表取締役の平井翠さん、「スタートアップ部門」(創業5年未満)優秀賞の小倉織物製造(福岡県北九州市)代表取締役の築城弥央さん、「グロース部門」(創業5年以上10年未満)優秀賞のMentor For(東京都渋谷区)代表取締役の池原真佐子さんの3人が表彰された。
全商女性連表彰では、特別功労者30人、組織強化(会員増強)に実績があった10女性会を表彰。「個として光る」女性会事業表彰では、最優秀賞(日商会頭賞)の会津若松商工会議所女性会など3女性会の活動が選ばれた。
会合の最後には、次回大会の開催地となる新潟県内の女性会のメンバーが登壇。2023年の10月5~6日に新潟市で開催する新潟全国大会への参加を呼び掛けた。
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