経済産業省はこのほど、「地域×スポーツクラブ産業研究会」の最終提言「『未来のブカツ』ビジョン」を取りまとめ、公表した。提言で用いている「ブカツ」という単語は、さまざまな運営主体が提供する地域のスポーツクラブ活動を意味するもので、従来の学校部活動とは異なる多様性に富んだ姿のイメージだ。
U15/U18世代にとって理想的なスポーツ環境とはどういったものなのかを整理し、それを実現する社会システムの再構築について、五つの施策群を短期間にまとめて整備することの必要性を提言している。
具体的には、今後のU15/U18世代のスポーツ環境によって実現したい三つの価値を「自由意志に基づく~する側、教える側、支える側全てに無理が少ない~」「選べる~選べるから、始められる・磨ける・競い合える・続けられる~」「探究的~反証不能な『べき論・根性論』に支配されない~」と提起。2020年代までに進めるべき施策群として、①大会デザインの再設計、②活動場所と移動・コミュニケーション手段の確保、③教員の兼業環境整備、活動時間の再編、有償・兼業コーチの育成・確保、④所得格差由来の機会格差を埋める資金循環の創出、⑤学校部活動の地域移行の見通しとの制度的位置付けの早期明確化―の必要性を指摘している。
詳細は、https://www.meti.go.jp/press/2022/09/20220928001/20220928001.htmlを参照。
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