武生商工会議所(福井県)はこのほど、丹南地域における中小企業のDXの推進・支援を行う拠点「TAKEFU D-LAB(ラボ)」を同所1階にオープンした。施設では、県内企業のデジタル活用事例をパネルと解説動画で紹介しているほか、最先端のデジタルツールなどを展示。三つのD(Digital、Design、Discover)をコンセプトに、「デジタル」の新しい「デザイン」を「発見する」環境づくりを目指す。
同所では、中小企業のDX導入に向けたセミナーやデジタル人材育成スクール、オンライン相談などを積極的に実施しており、DXの相談体制をより一層構築するため、「TAKEFU D-LAB」を開設。具体的には、Iot環境制御を活用し農作業の省力化を実現する「Agrilander(アグリランダー)」や、センサーで罠の動作状況を知らせて狩猟に役立てる「罠監視システム」など、DX推進につながる機械や紹介パネルで、システムの構成、課題や解決方法などを提示しているほか、最先端のデジタルツールを実際に体験できるコーナーも設置した。
9月には、遠隔地でのコミュニケーション・視察・指導などを可能にしたアバターロボット「newme(ニューミー)」、視界内でさまざまな情報にアクセスできる「Google Glass(グーグルグラス)」の体験会を1カ月間実施。デジタル化を身近に感じることができる機会を提供した。
同所では、「これからDXを取り入れたいが何をしたらいいのか分からないと思っている人も、気軽に相談してほしい」と施設への来場を呼び掛けている。
詳細は、https://takefucci.net/dlab/を参照。
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