生産者や加工業者が協働し商品づくり
本渡商工会議所に事務局を置くあまくさ晩柑フェア実行委員会は6月15日から7月31日まで、「あまくさ晩柑フェア2018」を開催した。天草地域の特産品である「あまくさ晩柑」は春から初夏に収穫されるかんきつで果汁が多く爽やかな甘さが特徴。今年で3回目となる同フェアは、あまくさ晩柑の魅力を多くの人に知ってもらうことを目的に生産者と1次加工業者、和洋菓子店・ホテル・飲食店などの2次加工業者が連携して取り組むイベントだ。天草市、上天草市、苓北町の23事業者25店舗と生果直売所3店舗が参加し、あまくさ晩柑を使ったスイーツや料理など37品を販売、好評を得た。
また、同所は8月10日から9月30日まで、イチジクをPRする「天草南蛮柿フェア2018」も開催する。こちらは今年で10回目だ。イチジクは、16世紀に天正遺欧使節団に同行した宣教師がポルトガルから苗を持ち帰って植えたともいわれる天草の特産果実。一部地域では今もイチジクを「南蛮柿」と呼んでいる。同所は天草の歴史風土を伝える地域資源として生産者や小売業者、飲食店などと共に新たな観光商品づくりを進めている。期間中は天草島内の和洋菓子店や飲食店がオリジナル商品を販売。スタンプラリーも開催する予定だ。
最新号を紙面で読める!