PROFILE
全国各地で地域の未来のために励むYEGメンバーを紹介するコーナー。11月号は湯沢YEGの沼倉佑亮さん。アーティストやYouTuberなどインフルエンサーのグッズの企画からデザイン、製造、販売(発送)まで幅広く展開している沼倉さんにお話を伺いました。
―まずはお仕事内容をお聞かせください。
以前は顧客からユニフォームやコンサートグッズなどの印刷を請け負うOEMメーカーとしての仕事が中心でしたが、現在は企画からデザイン、製造、発送まで自社で行うODMの製造企業として、アパレル製品づくりをしています。
―変化させたのはなぜですか。
シルクスクリーンは職人の手仕事である優れた技術ですが、大量生産・大量廃棄という既存のアパレル界の常識では技術が生かされていないと考えていました。そこで、まず商品企画を販売し、それから製造する受注生産とすることで、生産量を適正化。コロナ禍の売り上げ減少や生活様式の変化は、ECサイトで企画を成立させるスタイルへの変化を加速させ、YouTuberのTシャツ製作企画がヒットしたことに、今後への手応えを感じます。
―地域への思いを聞かせてください。
小中学生への講話を行う中で、絵を描くのが好きなのに親から勉強をしなさい、と言われたという相談がありました。湯沢は絵の美しさを競う七夕絵どうろうまつりが行われるなど、昔から芸術への理解が深いまち。そこで育った子どもたちには本当に好きなことをしてほしい。アパレルはそのことを生かせる仕事。受け入れられる土俵を維持し続けたいですね。
―最後に今後の目標を
私たちの仕事は表現することであり、アートをつくり出す技術。才能ある人がその才能をさらに伸ばし輝ける環境をつくりたい。合言葉は「田舎から世界に向けた派手な仕事をしよう!」湯沢の若者が憧れを抱く会社にしたいですね。
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