PROFILE
全国各地で地域の未来のために励むYEGメンバーを紹介するコーナー。12月号は大津YEGの今井崇人さん。創業101年、五代目として伝統を受け継ぎつつ、個性あふれるユニークな活動が人気を博しています。
―病院勤務に就いたのはなぜ?
管理栄養士になったのは将来を見据えてのことでしたが、勤務先は幼児から高齢者まで幅広い年代に関わり、福祉やスポーツ栄養などの業務が勉強になると考えたからです。
―現在の主な業務内容は何ですか。
琵琶湖の川魚を専門に扱う鮮魚卸売業と、約30年前からは食品加工も行っています。魚種は鮎を中心として、ビワマスやホンモロコ、フナ、コイなど。ビワマスは琵琶湖にしか生息しない固有種で、刺し身で食べるととろける味わいが楽しめますよ。
―新しい取り組みを聞かせてください。
管理栄養士の経験を生かして栄養価が高く健康にいい新商品の開発を進めています。例えば甘露煮は塩分を控えたしょうゆを用いたり、糖質を減らしたりする工夫もしています。販売の面ではホームページを活用し、全国に琵琶湖の商品を届けられる体制をつくりました。コロナ過でのおうち時間での需要が伸び、おかげさまでリピーターも増えています。
―外来種の増加が問題になっています。
完全に排除することはできないので、共存していこうと考えています。県の水産課と連携し、ブラックバスなど外来種の駆除を目的とした釣り大会や、食品として加工するなど模索を続けています。
―今後の活動についてお聞かせください。
最近はYEG活動がきっかけで生まれた"鮎太郎"の被り物で、自身のYouTubeチャンネルや商工会議所の琵琶湖PR動画などに出演しています。メディアも活用し、全国に琵琶湖の魚のおいしさを広められる第一人者を目指したいと思います。
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