北海道の帯広商工会議所、浦河商工会議所と十勝南部・日高東部地域の七つの商工会などで構成する日高東部・十勝南部広域連携推進協議会は1月17~19日、犬と一緒にキャンピングカーで同地域を巡る2泊3日のモニターツアーを開催した。同協議会では、地域一帯を「日勝半島」と名付け、交通体系整備や広域周遊観光の推進に取り組み、自然や食の魅力などを発信。今回は、犬との旅に着目し、新たな層とリピーターの獲得を図ったツアーを企画した。
同ツアーには、道内在住の1家族4人が愛犬を連れて参加。用意されたキャンピングカーで帯広を出発し、大樹町の海跡湖(沼)「ホロカヤントー」でのワカサギ釣りやエンルム岬展望台などの名所巡り、アポイ山麓のキャンプ場でのたき火ランチなどを楽しんだ。犬用の食器やグッズ、おやつなども用意され、一家は十勝・日高の自然とグルメを満喫した。
同協議会は、十勝と日高東部を結ぶ広域周遊観光の推進と両地域の高速交通網整備の促進を目的に2013年に発足。同地域を「日勝半島」と称し、地域のブランド化を目指してさまざまなイベント、ツアーなどを企画するほか、ウェブサイト「日勝半島物語」で地域の魅力を発信している。
今回のモニターツアーは、観光庁の「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業(令和3年度)」の採択を受けて取り組む「日高山脈襟裳国定公園の国立公園化を見据えた自然調和型観光プログラム造成事業」の一環。これまでにも、自然の中でヨガや瞑想を体験する旅「ネイチャーヒーリング&ヨガリトリート」(2022年9月)や、馬の世話や農業などの仕事体験を組み込んだ「日勝半島の自然・文化・産業体験ツアー」(同年9月と10月の2回)を実施しており、今回で4回目となる。ツアー内容は、それぞれブラッシュアップして今春から販売する予定だ。
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