ご飯の上にカレーとチーズをのせ、オーブンで焼いた焼カレー。簡単な料理に思えるが、素材、調理過程、器にまでこだわり抜いたら、これほど繊細で手の掛かる料理はない。シンプルだからこそ難しい、それがカレーだ。
「有田テラス」の「有田焼カレー」はひと口食べると思わず目を見開いてしまうほど、その印象は鮮烈だ。確かにカレーなのだが、辛み、甘み、酸味などの言葉では表現できない有田焼カレーのうまみが舌に残る。28種類の体に優しいスパイスを1週間かけて煮込んだ手づくりのカレールー。手間と時間をかけたルーは、オンリーワンの味だ。さらに、ご飯は選ばれた佐賀県産米を有田のミネラル豊富な水で炊いたもの。チーズもこだわった3種類をブレンド、となればもうカレーを超えた「有田焼カレー」だ。そして器は正真正銘の有田焼。少しぜいたくだが、国民食のカレーがここまで昇華されたカレーにはめったにお目にかかれない。
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