5月8日に新型コロナウイルス感染症(COVID- 19)の感染症法上の位置付けが、2類から5類へ変更になります。それは本格的にアフターコロナの時代に入るということを意味します。
コロナ禍の3年間、生活習慣は大きく変わりました。コロナ前の生活を取り戻したいと願う消費行動が活発になる一方で、後戻りはできない便利な暮らしもあるのです。私も気が付いたらフードデリバリーや、サブスク契約(音楽や映像の配信)などのサービスを利用する機会がずいぶん増えました。人はいったん便利さ(楽)を覚えると、もう元の生活には戻れません。
ご存じの生協(生活協同組合・コープ)は、コロナ禍により大きく会員数と売り上げを伸ばしました。お弁当の定期宅配契約も大躍進しています。
船井総研の歴史を見ると、1992年にバブルがはじけたことにより、クライアントに多かった流通業の先行きが怪しくなりました。その時代行業の開発とコンサルティングにかじを切り、急激に業績を伸ばしました。流通業から新たに代行業に参入した既存のクライアントも、一緒に成長することができたのです。
数年前から米国の美容院では、シャンプー&ドライのし放題サービスを基本にしたサブスクビジネスが大ヒットしています。美容院のサブスクとは、定額料金を払うことで、対象のサロンがその期間通い放題になるサービスです。私は有閑マダムなど向けのサービスかと思ったのですが、そうではなく、女性会社員たちの間で火が付いたようです。
日本でも、サブスクサロンが増え始め、その検索サイトまで登場しています。例えば「1カ月2万5000円でシャンプー&ブローし放題、平日限定なら1万6000円」といった具合。
それまでは、カットやカラーリングのために美容院を利用していた女性たちが、シャンプーとブローのためだけに頻繁に訪れるようになったのですから、美容院の利用法が激変しました。シャンプー&ドライは30分で終わるので、会社の昼休みや仕事終わりに利用する人も多いそうです。楽であるだけでなく、プロのスタイリングを維持し続けられるという面で、女性としては何とも気分の良い生活習慣なのでしょう。
業界としても、お客さまはカットやカラーリングは従来通り行うのですから、家庭での朝シャンがサロンのビジネスに移行した感じで、市場がグッと広がったのです。
新しい市場が生まれる。これが代行業のすごさです。お客さまは楽を覚えればそこから離れられなくなります。アフターコロナにおける時代の変革期。今がチャンスです。新たな代行業を発案してみてください。
お問い合わせ先
社名 : 株式会社 風土
TEL : 03-5423-2323
担当 : 髙橋
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