名だたる和洋菓子がそろう長野県での土産選びは、いつもうれしい悲鳴。
小布施の栗菓子、軽井沢のジャム等々あれこれ迷うが、最近は「白鳥の湖」に決めている。味が良いのはもちろんだが、パッケージも含めて気に入っているのだ。
子どもの手のひらに載るくらいの丸いソフトな焼き菓子で、上に白鳥の姿が型押しされている。何とも言えず愛らしく、見ているだけで優しい気持ちになってくる。誰でも、ひと目見たら「カワイイ!」と叫ぶに決まってる。
これは「ポルポローネ」と呼ばれる菓子で、元はスペインのアンダルシア地方に古くから伝わる祝い菓子。「幸せを呼ぶ菓子」とされ、親しまれてきたという。1枚が7gと軽く、サクッとした歯触りとほの甘い上品な味わい。口どけの良さは少し落雁にも似ている。 一つずつ丁寧に包装され、留めるためのシールにも小さな白鳥のイラスト入り。捨てるのが惜しくなる。
製造元の「開運堂」は明治17(1884)年に呉服商から菓子業に転じ、以来現在まで続く老舗。リンゴやクルミを使った長野らしい菓子も豊富に製造しているので、長野を旅したらぜひ探してみて。
Data
社名 : 開運堂(かいうんどう)
所在地 : 長野県松本市中央2-2-15
電話 : 0263-32-0506
HP : https://www.kaiundo.co.jp/
【松本商工会議所】
最新号を紙面で読める!