各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
八女商工会議所は、イノシシ肉のレトルトカレーとオリーブの葉のお茶などを出品した。同所は2012年から害獣駆除と山の食文化の復興を目的に、飲食事業者や狩猟者、ジビエ料理専門家らと連携し、「八女ジビエプロジェクト」を推進している。「八女ジビエイノシシカレー」はその一環として誕生した。
味は普通と辛口の2種類。イノシシ肉はミンチにして部位による味や食感のばらつきをなくし、初めてジビエ料理を味わう人にも好評を得ている。湯で3~5分温めるだけと調理も簡単だ。同事業ではハムなども商品化されている。また、同所は地元飲食店が独自のイノシシ料理を提供する食のイベント「八女ジビエマンス」も毎年2月に開催している。
一方「八女オリーブリーフティー」は、茶の産地として培われた優れた茶の加工技術を生かして手摘みのオリーブの葉を焙煎。オリーブの葉にはポリフェノールなどが豊富に含まれ〝体に優しいお茶〟として注目されている。拡大する耕作放棄地の活用と新産業の創出を目的に、同所は15年に「八女オリーブプロジェクト」を開始し同商品を開発。今回はオリーブの葉とイタリア・シチリア島の岩塩をブレンドした「八女オリーブソルト」と共に販売した。
ジビエ料理にオリーブオイルが合うことから同所はオリーブオイルの商品化も進めており、ジビエ料理と共に特産品化を図る。
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