ひまわり工房
「太陽のまち」といわれる北海道名寄市。道北に位置し、晴天率の高さからひまわりの栽培に適した環境ということで、まちの象徴として1987年からひまわり栽培がスタートした。
当初は夏の観光のシンボルとして定着していた観賞用のひまわりだったが、試行錯誤の結果、民間の有志によって産業用へと移行した。2009年からは、本格的にひまわりの栽培・搾油事業が始まり、ひまわり油「北の耀き」が誕生した。
7月下旬から見頃を迎え、8月にかけて満開になる名寄のひまわり畑の眺めは、多くの観光客を魅了する。北の大地の厳しい環境で短い夏を経て成長したひまわりが、秋にはぎっしりと油を蓄えた種を付ける。東京ドーム6倍に相当する30 haの畑から取れるひまわりの種を原料につくられるのが「北の耀き」だ。昔ながらの圧搾法で搾る生一番搾りで、食品添加物は一切使用しないのが最大の特徴。オレイン酸とビタミンEを豊富に含む黄金色の健康食用油として口コミで話題となっている。
100%地元産にこだわる姿勢を貫き、パッケージの箱にも同市内の製紙工場の防錆紙を使用している点や、製造過程で出る搾りかすを良質な飼料や肥料として再利用できる、環境にやさしい商品というのも魅力。地域産業の振興につながるビジネスモデルとして、多くの事業者から注目されている。
お問い合わせ
所在地:北海道名寄市西3条南3丁目
電話:01654-2-2265
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