山口鉄工建設
2011年の東日本大震災、16年の熊本地震、18年の北海道胆振東部地震と、近年、大規模な地震が立て続けに起きている地震列島・日本。地震による災害の中でも死亡原因の多くを占めるのが、家屋の倒壊である。
宮崎県児湯郡高鍋町の山口鉄工建設は、17年12月、地震による家屋倒壊から身を守る耐震鉄骨シェルター「mamoru君」を、宮崎大学発のベンチャー企業・地震工学研究開発センターと共同開発し、18年9月より販売を開始した。
「mamoru君」は、鉄骨でつくった箱状の骨組みを部屋の内側に装着するもので、地震で家屋が倒壊しても、がれきなど8トンの荷重に耐えられるという。荷重に最も弱いとされる土台の四隅と柱をつなぐ柱脚部(結合部)を、あらかじめ溶接することで高い強度を実現した。
画期的なのは、その工期の短さと価格の安さである。本体の鉄骨の組み立ては、わずか1日、全体工事でも10日ほどで完了する。鉄骨本体の価格(税別)は、6畳タイプが140万円、8畳タイプが150万円で、工事費も数十万円で済むという。耐震工事に比べて、工期は短く、費用は安く抑えられている。
安価な上に、工期も短く、簡単に設置できる耐震鉄骨シェルター「mamoru君」に、全国から熱い視線が注がれている。
お問い合わせ
所在地:宮崎県児湯郡高鍋町大字南高鍋8814番地1
電話:0983-23-0454
最新号を紙面で読める!