伊達市観光物産公社
地元の名物や観光資源が集まることで一大ブームとなり、今では全国1134カ所に点在する「道の駅」。北海道内だけでも122カ所ある中、2012年に新築移転オープンした「道の駅 だて歴史の杜 伊達市観光物産館」は、当初50万人だった年間来館者数を、約3倍の140万人まで伸ばしている。
北の湘南とも呼ばれ、周辺には洞爺湖をはじめとする観光名所が多い伊達市。一方で、農業も盛んなことから、まちづくりの根幹となる第一次産業に重きを置いた施設の必要性が数年前から指摘されていた。その検証のため、同市は3年間「軽トラ朝市」を実施。消費者の反応やニーズの確認を行ったうえで、物産館に農産物や加工品のコーナーを設けることになった。
元々、伊達市ではハウス栽培の農産物が安定して生産されていたが、販路が限られていた。物産館での直売が始まったことで、生産者がパッケージなどにも創意工夫を施して質が向上。結果的に消費者側の選択肢が増え、来館者が増加した。今では、市内80戸以上の生産者から出荷される新鮮野菜を中心に、加工食品や菓子類などの地元産品を販売する目玉売り場になっている。平日は地域住民が過半数だが、土日には35%が室蘭や登別などの隣市、10%が札幌市と遠方からの来館者数が増える。
北海道定番の土産品は置かず、伊達市産の商品だけを販売するこだわりの品ぞろえ。来年4月は隣地に「だて歴史文化ミュージアム」が完成予定で、また新たな人の流れが生まれそうだ。
お問い合わせ
連絡先:伊達市観光物産館
所在地:北海道伊達市松ヶ枝町34-1
電 話:0142-25-5567
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