糸魚川商工会議所(新潟県)は10月6~8日の3日間、フランス・パリで開催された日本酒見本市「第5回サロン・デュ・サケ(Salon du saké)2018」に初出展し、糸魚川市内2蔵元の5商品を紹介した。同見本市は、日本酒の輸入量が伸びている欧州市場と日本の生産者との架け橋として注目されているもの。同所のブースには3日間で約280人が訪れ、糸魚川の酒を吟味し、詳細に話を聞くなど興味を示した。
見本市は初日と2日目が一般、3日目は飲食店・小売店のバイヤーを対象に開催。会場には7府県から代表的な銘柄や人気の地酒が集結し、連日多くの人でにぎわいを見せた。
同所は地域ブランド「むすびいと」の純米吟醸「姫栄(きえい)」や、辛口の純米大吟醸「雪鶴」(共に田原酒造)、フレッシュで香り高い純米酒「サビ猫ロック」(猪又酒造)などを出品。来場者からは、「一つ一つ個性があり、ワインのように料理に合わせて楽しめる」と好評を得た。具体的な商談も幾つか進んでいるという。同所は、「大手や人気の蔵元が多数出展する中、小さな蔵元の希少性が認められたようだ。世界でも勝負できると勇気付けられた」と話している。
なお、姫栄をはじめとする「むすびいと」商品については、今月3~4日と10~11日、東京・渋谷区のTENOHA代官山にポップアップストアを出店してPR・販売を行うほか、22日には糸魚川市内で官公庁、メディア、バイヤーなどを対象に、試飲・試食、生産者との商談を含めたお披露目会を実施する予定だ。
「むすびいと」は、同市に古くから伝わる伝説の姫「奴奈川姫(ぬながわひめ)」をイメージした地域ブランド。2016年に立ち上げられ、ヒスイのアクセサリー、藍染おくるみストールなど12事業所20品目を展開している。
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