山鹿商工会議所(熊本県)では、宿泊業など観光産業に携わる経営者を対象に、山鹿市を世界に売り出すための「インバウンド実践塾」を9月末から開催中だ。全6回のセミナーに、20人が参加している。
軸となるのは、訪日客が最もよく見ているという世界最大の口コミ観光サイト、トリップアドバイザーの有効活用法。インバウンド事業に精通し、くまもんフィーバーにも一役買った企画会社代表の日置経尊氏を講師に迎え、「山鹿を世界に売り出す」方法を学ぶ。すでに終了した第1回、第2回ではトリップアドバイザーの仕組みや登録方法を、これから実施される第3回以降は、自社の売り出し開発塾、ウェブ掲載用写真撮影塾、訪日客のもてなし塾など、各回ごとにテーマを設定し、来年1月まで行われる。また、受講者特典として、専門家による個別訪問指導や効果的なサイト運用などについてアドバイスを受けることができる。
同所では、生産性アップを目指す実践型講座の受講による意識の向上と、地域観光の活性化を促進する。こうした動きで成功事例を積み上げながら、宿泊業と小売業を連動させて同市の魅力を世界へ伝えたい考えだ。
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