各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
飯山商工会議所は、飯山の新たな特産品として雪の冷気を利用した貯蔵庫「雪室」で半年間寝かせた日本酒2銘柄を紹介した。飯山市は冬の積雪量が多く、「いいやま雪まつり」や「かまくらの里」が知られる。この豊富な雪を活用して特産品をつくろうと、市、同所、JA、酒造業者らが連携して協議。誕生したのが雪室貯蔵・熟成酒「水尾」(田中屋酒造店)と「北光」(角口酒造店)だ。今年3月、市の所有施設に約560トンの雪を搬入して雪室を設置し、4月から地酒を貯蔵。9月に行われた地元関係者の試飲会では「酒がまろやかになった」と好評を得た。雪室にはコーヒー豆やみそなども貯蔵、雪室商品のブランド化を目指す。
そのほかブースには、農業で起業した女性たちが素材や食の安心・安全にこだわってつくる逸品も並んだ。起業4年目、無農薬で生産したコメの米粉を使用し保存料などを加えずにつくる菓子などが人気のやよい農園は、米粉入りのパン「塩シナモンロール」や野菜入り米粉クッキー、信州の伝統野菜「ぼたんこしょう」でつくった「ぼたんこしょう麹(こうじ)」などを出品。また自社農園で生産したエゴマでエゴマ油を製造する小林農園は、「えごまガレット」や長野県産のリンゴを使った「乾燥りんご」など健康志向の商品を販売した。同所は来店者に試飲・試食を勧め飯山の食の魅力をPRした。
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