各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
小松島商工会議所は、地域の民話にちなんだ銘菓「狸合戦もなか」をはじめ、ぬれあずきやコーヒーなど地元の小規模事業者のこだわりの商品を出品した。小松島市は四国と関西を結ぶ小松島港を中心に栄えてきた港町。シラスや干しエビなどの水産物が豊富だ。源義経ゆかりの地や四国八十八ヶ所霊場札所など見どころも多い。
「狸合戦もなか」は江戸時代末期に阿波国で起きたというタヌキの戦争の物語「阿波狸合戦」の主人公「金長たぬき」をかたどった、手づくり和菓子の山陽堂の人気商品。北海道産大納言小豆を丁寧に炊き上げた粒あんがたっぷり入り、パッケージには市のマスコットキャラクター「こまポン」のイラスト付きでお土産にお薦めだ。
ブースには、自家製にこだわるコーヒー専門店ロゼッタカフェカンパニーも出品。濃厚で鳴門の渦潮のような力強さがある「阿波渦潮ブレンド」、あっさりとした「ロゼッタブレンド」、カフェオレベースなどをそろえ、出展期間中2日間、バリスタが自ら試飲を提供した。
ぬれあずきを出品したのは明治時代から続くあんこ専門店の轡(くつわ)商店。多くの和菓子店でも使われているぬれあずきをパンやケーキに加えて使うことを提案し、菓子の写真も添えてアピールした。「地元で頑張る事業者の商品を、多くの人に知ってほしい」と同所は話している。
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