三浦商工会議所(神奈川県、鈴木金太郎会頭・鈴木水産)と同所に事務局を置く「まぐろ未病改善効果研究会」は11月14日、健康食としてのマグロの価値をアピールするイベント「『まぐろの新たな魅力発見!』~セレノネインを知る・食べる~」を開催した。当日は、県内の経済団体や研究員、自治体関係者ら約100人が出席。同所の鈴木会頭は、「血合料理は卸業者から飲食店まで一貫した温度管理が必要で、これができるのはマグロの集積地である三崎だけであり、三崎に来なければ食べられないものになり得る」と述べた。
イベントでは、マグロに多く含まれる抗酸化物質「セレノネイン」や、マグロを継続して摂取することによる未病改善の効果、栄養価が高いとされるマグロの赤色筋繊維の部位「血合」に関する研究成果などを公表。また、「血合の刺身」「血合のステーキ」「血合のミラノ風カツレツ」「カジキとまぐろの血合のシュウマイ」など市内の飲食店が血合を生かしたオリジナルメニュー6品をふるまい、試食した参加者からは「血合の臭みを感じずおいしく食べられる」「血合のイメージが高まる」などの感想が多く寄せられ好評だった。
同所では、漁業、卸、小売、加工、飲食、観光などまぐろに関わる主要な団体の代表で構成する同研究会を今年7月に発足。おいしさに加えて健康食としての新たな価値を見出し、希少で体に良い血合料理の提供体制の構築に向け、「セレノネインなどの効果のPR」「生食用血合肉の提供支援」「血合肉・加工品の品質評価」などに取り組んできた。
同所や同研究会では今後、「血合」に代わるネーミングの募集、新たな血合料理の開発に向けた支援、飲食事業者などへの血合サンプルの提供など、まぐろ産業の振興につながる取り組みを展開していく。
(画像:あいさつする鈴木会頭(左)、試食会でふるまわれた血合を生かしたメニュー)
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記事提供: 日本商工会議所
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