千葉商工会議所は、千葉市内の企業で働きたい60歳以上のシニアと地元企業とのマッチングを支援する「高齢者活用相談窓口」を所内に開設し、仲介業務を行っている。同事業は、人手不足に悩む中小・小規模事業者に対し、多様な人材の活用を促進する取り組みの一環。総合人材サービス会社パーソルテンプスタッフと連携し、昨年9月にスタートした。
相談窓口では、毎週火曜日と木曜日に専門の相談員を配置し、求職・求人に関する相談に対応。会員企業と求職者のマッチングを図るほか、受け入れ企業の掘り起こしやセミナーなどの広報活動も行っている。相談件数はこれまでに約90件。実際に企業から依頼(求人)があったのは派遣・人材紹介含め18件、マッチング成立は営業、金融事務、販売の3件だ。
就職したシニアからは、「毎日が充実している。仕事をしたくても就職が難しい中、働けるのは幸せ」との声が、企業からは、「若い人にはない経験やスキルを持つ人が多いと分かった」などの声が聞かれた。同所は、「若年層を採用したいという企業がまだ多く、シニアの活用を啓発していく必要がある。また求職者にもシニアの経験やスキルを求める企業があることの周知を図りたい」と話している。
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