長野商工会議所の「NAGANO働く女性会議」は昨年11月29日、女性の活躍を後押しし、地域全体の活性化につなげるための提言書を荻原健司・長野市長に提出した。提言書では、昨年開催したイベント「経営者×働く女性座談会」「働く女性だけのワークショップ」「経営者、管理職の情報交換会」などに参加した約200人の意見を集約。「産休・育休に関する支援金の拡充」「制度づくりとPRへの支援・協働」「プロジェクトへの協力」「情報共有・ネットワーク構築」などについて要望した。
同所の塚田まゆり副会頭は、「男女平等、ダイバシティーといわれている中、経営の意思決定の場は年齢、性別、価値観ともまだまだ同質化された環境下にある。それでは同じ結果しか生み出されない。意思決定の場に女性や多様な人材を採用し、常に危機感を持ちスピーディーに社会的課題に取り組める環境と仕組みが必要」と強調。荻原市長は、「男性、女性、障害の有無にかかわらず、誰もが暮らしやすく参画しやすい地域社会のために、女性が働きやすい環境を市役所からつくっていくことが重要」との意見を示した。
3月8日には、多様な業種や職種の人と円座になり自由に意見交換する会「トーク&ワーク2024」を開催。同所は、「国際女性デーに合わせて男女格差や家事育児の不平等など女性が抱える課題にも触れ、多様性を尊重した職場について考えてみましょう」と参加を呼び掛けている。
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