大船渡市は、断崖、奇岩が連なる三陸復興国立公園の南部に位置し、岩手にしては珍しく、冬場にもほとんど積雪のない地域です。親潮・黒潮の交わりが生み出す豊かな漁場に恵まれ、1年を通じ新鮮でさまざまな海の幸が味わえるまちでもあります。東日本大震災では壊滅的な被害を受けましたが、現在では新しいまち並みと商店街区ができ上がっています。その一画には大船渡商工会議所が所有する復元した千石船「気仙丸」が陸揚げ展示されていて、まちの新しいランドマークとなっています。
わが社は、祖父の代までは精麦業を営んでいましたが、「貧乏人は麦を食え」の池田勇人元首相の舌禍に象徴されるように、食卓の主役が麦から白米に代わっていく時代の中、1961年、父の代にボランタリーチェーン「主婦の店」に加盟し、スーパーマーケットを創業しました。79年には、本店を5階建ての「ショッピングプラザマイヤ」として総合量販店化しましたが、3・11の大津波では本店を含め6店舗と2施設が全壊してしまいました。
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