箕面商工会議所(大阪府)はこのほど、山崎製パンと協力し開発したランチパック(ゆずジャム&シュガーマーガリン)など、市の名産品であるゆずを使用した新商品やゆずをモチーフにした箕面市PRキャラクターの「滝ノ道(たきのみち)ゆずる」とコラボレーションした商品を販売した。同所は2009年、箕面市、JA大阪北部、市内農家やNPOなどの関連団体と「ゆずともみじの里・みのおプロジェクト会議」を立ち上げ、市内産のゆずを使った商品開発に力を入れてきた。現在では、同所がプロジェクトの運営主体となり、ゆずの普及啓発に取り組んでいる。
今回販売された商品は3種類。まず、3月1~31日までの期間限定で、ランチパック(ゆずジャム&シュガーマーガリン)を販売した。これは、同所と山崎製パンが協力し、約8カ月かけて試作や試食を繰り返して実現した商品。ジャムタイプのゆずクリームとシャリシャリした食感のシュガーマーガリンをふわふわの白いパンでサンドした。パッケージの表面には、滝ノ道ゆずるのイラストが描かれ、裏面には、3月23日の北大阪急行電鉄の延伸開業に合わせた記念ロゴマークがプリントされた。商品は関西エリアのコンビニやスーパーに並べられ、爽やかな香りと甘さが好評だった。販売期間の中盤からは売り切れの店舗も続出するなど、大人気となった。
3月3日には、実生(みしょう)ゆずチューハイを2年ぶりに数量限定で復活販売した。百貨店、食品スーパー、コンビニなどを展開しているエイチ・ツー・オーリテイリングとのコラボ商品であり、同社のプライベートブランドである完熟チューハイシリーズの一つとして販売された。「実生ゆず」とは、種から接木(つぎき)をせずに育てる「実生栽培」で育てられたゆずのこと。実生ゆずの木は全国に5千本ほどしかないといわれており、発芽から収穫できるようになるまでに18年もの歳月が必要である。接木で育てる一般的なゆずに比べ、香りが高く、大粒で、高級といわれている。同チューハイは、市内産の実生ゆずを使用しており、濃厚でしっかりとした香りと風味を楽しめる逸品となっている。1缶110円というコストパフォーマンスの高さも魅力的だ。
3月15日には、ゆずほうれん草カレーを新発売した。これは、市内産実生ゆずの皮を使用したゆずるのこだわりレトルトシリーズの新作であり、ゆずカレー、ごちそうゆずカレー、ゆず麻婆豆腐、ゆずクリームシチューに続く第5弾。ほうれん草ピューレ、鶏肉とゆずの皮との組み合わせは絶妙で、インドカレーでありながら、老若男女幅広い世代に好まれるよう、スパイス控えめに仕上げている。ナンやパンにもよく合う味わい。パッケージの表面、側面、裏面全てに滝ノ道ゆずるがプリントされており、表面はほうれん草とナンを持った姿で、側面はマッチョな姿で、裏面は食べ方を紹介する様子で描かれていて、ここにもこだわりが感じられる。
最新号を紙面で読める!