高岡商工会議所(富山県)は4月13日、国宝の勝興寺にあったケヤキでつくったキーホルダーとコースターを発売した。寺の受付や参道の土産店などで購入できる。また、伏木港にクルーズ船が寄港した際には、乗客向けにも販売した。
高岡市伏木地区にある勝興寺のケヤキの枝は昨年5月、国宝の建物を風雪被害から守るために伐採された。キーホルダーとコースターはこのケヤキの枝を活用したものであり、共に、表面に勝興寺本堂の絵が描かれ、裏面に寺の印がデザインされている。手づくりのため、木目や色合いは一つずつ異なっている。キーホルダーは直径4㌢㍍で、涙型と円形の2種類があり、それぞれ150個の限定販売。コースターは8㌢㍍の円形で、2枚入りで300セットの限定販売となっている。価格はいずれも500円。
伏木地区は能登半島地震の被害が大きい地域。同所伏木支所の建物は、壁が崩れ、床にもヒビが入ったため、事務所を移転して業務を行っている。大井克宏支所長は「土産品を求めて多くの人に伏木を訪れてもらい、地域が元気になればうれしい」と期待を寄せている。
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