茂原商工会議所(千葉県)はこのほど、地域の優れた商品を認定する「茂原銘産品3・0」に43品を認定した。現在、イベントの実施やクラウドファンディングを活用しながら、商品をPRしている。
「茂原銘産品3・0」は同所が行うキャリア教育支援事業の中での地元の高校生や小学生のアイデアが基となり、スタートした。元々は茂原市を代表する土産品を開発するため、2011年に同所などで構成する茂原銘産品開発委員会が4品の土産品を第一弾として認定したのが始まりだ。2012年には第二弾として4品が加わり、5店舗8品が長く市民に親しまれてきた。その後、茂原市は2度の水害とコロナ禍を経験しながらも新たな土産品の誕生や各企業の発信が積極的に行われてきた。その活動を後押しし、インバウンドを含めた新たな顧客を創造するイノベーションの意味も込め、今回第三弾として「茂原銘産品3・0」が誕生した。
同所は4月28日、「茂原銘産品3・0」のお披露目と子供たちに地元の魅力を知ってもらおうと「GWわくわくフェスタ」を開催。「茂原名産品3・0」の中から会場の人気投票で1位を決める「茂原MOGU―1グランプリ」や野菜の詰め放題、リアル謎解きゲーム、ライブステージなどが行われた。茂原MOGU―1グランプリでは、「茂原銘産品3・0」認定品を取り扱う店舗のうち22店舗が出店。来場者の投票で頂点が決められた。当日は晴天に恵まれ、およそ5千人が銘産品を味わった。
同所は今後、「茂原銘産品3・0」で支援を受けた商品をモデルケースとして、茂原100選に事業を拡大し、地元企業への支援を強めていく。また、銘産品を新たな地域ブランドに成長させ、子供たちを含めた地域の住民に茂原地域の魅力を発信する役割を担い、地域経済の活性化を行う。同所の担当者は「地域の子どもたちをはじめ、多くの人に愛される茂原銘産品に育つことが、各企業の発展につながる。元気な企業が増えれば、おのずと地域経済の活性化につながる。そして、そんな地元茂原市に、子どもたちは誇りを持てる。このプロジェクトが街をつくり、人をつくる」と力強く語った。
最新号を紙面で読める!