舟久保織物(ふなくぼおりもの)(山梨県富士吉田市/富士吉田商工会議所)
今月は、ほぐし織という技法でつくられた生地を用いた晴雨兼用の傘をご紹介します。
ほぐし織とは、粗く仮織りした生地を型染めし、高圧で蒸して染料を定着させた後、糊(のり)で固まった生地をほぐして横糸を抜き、経(たて)糸だけの状態から改めて織り上げる技法です。柄がかすれ、奥行きと温かみを感じさせる生地感が特徴です。1924年創業の舟久保織物は、ほぐし織の傘生地の生産を主軸に、新しい技術と伝統との掛け合わせや、ほぐし織の可能性を広げる挑戦をしてきました。
テキスタイルデザイナー・井野若菜さんとのコラボレーションから生まれた「harefune」は、みずみずしい色彩と優しく深みのあるほぐし織の風合いが気分を上げてくれる晴雨兼用傘のオリジナルブランドです。傘骨やハンドルにもこだわり、季節を問わず外出時を和やかな時間に変えてくれる傘です。
お問い合わせ
舟久保織物
TEL : 0555-22-2684
HP : https://funakuboorimono.com
※月刊石垣2024年6月号に掲載された記事です。
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