大東(だいとう)市は大阪府東部、河内地方のほぼ中央に位置する、人口11万6千人、府内の人口規模では16番目の都市です。豊かな自然が息づく金剛生駒紀泉(きせん)国定公園を境として、東は奈良県に、西は大阪市に接しています。
江戸時代に大規模な新田開発が進められ農業が盛んになると、稲作を中心に木綿や菜種栽培が始まり、特産品の菜種油が北前船で運ばれて全国の明かりをともしました。また、南北に東高野(こうや)街道、東西には大和街道を有し、古くから高野山詣での中継地としても栄えました。近県との人流、物流の流れが滞ることなく、街道沿いには有名なお寺が今も残るなど、豊かな文化が融合した地域が大東市であるといえます。
大東商工会議所は1961年に大東市商工会として発足し、地域商工業の振興発展と産業文化向上のため、多くの事業を推進してきました。97年にはJR学研都市線の中核である住道(すみのどう)駅にJR東西線が開通し、交通の利便性が飛躍的に高まったことで人口が急増。府内でも大型店のシェアが高くなり、商業地域の整備や中小商業者の活性化、商店街組織の充実など、経営の近代化を目指す中、99年に商工会議所への移行が実現しました。 弊所の活動は、中小企業の持続的な成長による地域経済の好循環を生み出すため、地域の歴史や特性を生かしながら、産学官金と協働し、各種団体とより広く、深く混ざり合い、新たな価値の創出につなげるよう事業を展開しています。2021年度初めからは、大東市、大阪産業大学、会員企業と共に新入社員たちとのつながりの場をつくり出すため、合同入社式から1年間を通した教育プログラムを提供しています。翌年には、経営層からミドルクラスの学びの場となるビジネスキャンパスを開催。昨年度は、大東市、市民、企業、地域団体の交流の場として、大東市独自のオープンファクトリーを企画し開催するなど、さまざまな活動を通じて大東市のプレゼンスアップ、イニシアチブ発揮につながる活動を進めています。
私が代表を務める摂津倉庫株式会社は、昨年60周年を迎え、新たなスタートと位置付け、若い社員を中心に「2030摂津ビジョン」を策定しました。創業時の倉庫業から総合物流業を経た強みを生かし、個人、家族の幸せの下、未来のあるべき地域の姿・Well-beingを目指してスタートしました。 私の座右の銘は、「人事を尽くして天命を待つ」。何が起きてもおかしくない、起きてしまうこの時代に、何事も徹底的にやり切る覚悟で今まで以上に地域のため、まい進する所存です。今後とも、弊所をよろしくお願い申し上げます。
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