「文化を纏う」アパレルブランドで伝統工芸の未来を切り開く
株式会社Dodici 代表取締役 大河内 愛加(おおこうち・あいか)
ミラノでの起業と京都での新たな試み
私たちが運営するアパレルブランド「renacnatta(レナクナッタ)」は、以下の三つの素材に着目し、展開しています。
①使われなくなったデッドストック
②廃棄予定の着られなくなったもの
③以前よりつくられなくなった斜陽産業の素材
ブランド名は、これらの「れなくなった」素材を活用することに由来しています。
私がブランドを立ち上げた背景には、日本とイタリアに対する強い思いがあります。15歳でミラノに移住し、東日本大震災の際、周りのイタリア人が日本の家族や友人を心配してくれたことがきっかけで、日本人としてのアイデンティティーを再確認しました。この経験を通じて、母国日本のことをもっと知りたい、伝えたいという思いが芽生えました。
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