国宝の石仏群で知られる臼杵市は、大分県東海岸の城下町。史跡を巡ってうまい臼杵フグを食べるツアーは各旅行社の人気コースだ。まちなかにはフグ料理店が点在し、気分も上がる。見て食べて、さてお土産に何を買おうかと迷ったら、後藤製菓の「うすきさんど」をおススメする。
臼杵の特産であるショウガを練り込んだ生地の間にあんこを「さんど」した、やわらかいせんべいが「うすきさんど」で、100年以上続く地元企業として、ヒトや企業、地元の素材などさまざまなものを「さんど」していきたいとの思いが込められている。クッキー(洋菓子)とまんじゅう(和菓子)をミックスしたような楽しい味わいで、コーヒーにも日本茶にも合う。何といってもショウガの香りが印象的だ。
臼杵市では江戸時代にショウガの栽培が始まり、明治期には全国に知られる産地となった。大正時代以降は農家の数も減り、生産量が減少。「うすきさんど」も一時、他地域のショウガを使用していたが、現在は地域での取り組みが実り、全て臼杵産に戻している。ショウガ蜜を1枚ずつ丁寧に手塗りした薄焼きせんべい「うすきせんべい」も、後藤製菓の有名菓子だ。
Data
社名 : 株式会社後藤製菓(ごとうせいか)
所在地 : 大分県臼杵市深田118
電話 : 0972-65-3555
【臼杵商工会議所】