宇佐商工会議所(大分県)は昨年10月から毎月、有名シェフが地元特産品を活用して調理し試食する「うさ食文化サロン」を開催している。今年は宇佐市を代表する観光地「宇佐神宮」のご鎮座1300年。秋には臨時奉幣祭も予定され、インバウンドを含めた多くの参拝者が予想されることから、市内飲食店の新メニュー開発を後押ししようという狙いがある。 同事業は、県内外で活躍する有名シェフを招き、地元食材を使った創作料理の実演・公開調理を行って、でき上がった料理を地元の酒と合わせて試食するもの。フレンチやイタリアンのシェフが宇佐の地元産食材を活用できる料理方法を考えて準備を行い、工夫を凝らしながらつくるのが特徴だ。事前の打合せ段階でシェフから「この食材を使いたい」と提案があるケースも多い。
宇佐の地元産食材には、コメ、麦、大豆、ネギ、スッポン、ドジョウなどがあり、料理は低コストでできるものから高級料理までさまざま。12月10日に行われた3回目の会では、大分市内のイタリアンレストランのシェフが地元のブランド米「しあわせ米」や市内を流れる駅館川(やっかんがわ)の川ノリを使ってコース料理をつくった。
同所担当者は「今年は宇佐神宮ご鎮座1300年の記念すべき年。当所では観光浮揚のきっかけとしてさまざまな事業を展開していく予定で、『うさ食文化サロン』もその一環だ。新メニュー開発のヒントやアドバイスをもらい、『うさ食』の発信ができればと思う」と話している。
詳細は、こちらを参照(https://twinpia-usa.or.jp/pages/186/)。
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