佐賀商工会議所は1月15日、西九州大学・同大学短期大学部とデジタル人材の育成に関する包括連携協定を締結した。同協定は、相互の包括的な連携・協力の下、デジタル人材の育成や地域企業・産業の発展、地域社会の活性化などを目的としている。
協定では、①デジタル人材育成の実践・研究②リスキリングとリカレント教育の実践・研究③地域企業・産業の振興・発展④地域社会の活性化――の4点について連携することが盛り込まれている。同大学は2027年に健康福祉とデータサイエンスを融合した新たな学部を設置予定。同所を通じて地元企業と連携し、インターンシップや実習・演習が多い課題解決型授業を中心に行う。プログラミングやAIなどについて学ぶ講座も開設し、同所を通して広く地元企業の参加を呼びかける。また、夜間やオンラインを含めたさまざまな形で企業のリカレント、リスキリング教育を実施し、デジタル人材を育成する。
調印式に出席した同所の陣内芳博会頭は「デジタル化の推進は課題だが、企業に精通者がいないのが実態であり、経験があっても今の仕組みに対し持っているノウハウがマッチしていない。今回の協定により、デジタル化に向けた考え方の学習、企業のリカレント教育による人材育成が行われ、このような知識を習得した人の地元就職につながれば喜ばしい」と述べた。
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