朝倉市は、福岡県のほぼ中央に位置する、人口約5万4000人のまちです。面積は約246㎢で、県内4番目の広さを誇ります。山林が約5割を占め、水と緑が豊かな田園都市です。豊富な水を生かしてキリンビール福岡工場があるほか、市内甘木地区を流れる黄金川は、スイゼンジノリ「川茸(かわたけ)」の日本で唯一の生息地でもあります。
また、多彩な歴史文化遺産にも恵まれています。特に秋月地区は、旧城下町全体が伝統的建造物群保存地区に選定されており、「筑前の小京都」として親しまれています。
当市は、2017(平成29)年7月の九州北部豪雨にて未曽有の被害を受けました。被災直後は、地域全体が疲弊し活気が失われました。豪雨災害からもうすぐ2年が経過しますが、今でも被害の爪痕が色濃く残り、まだまだ復興途上です。
当所では、会員の皆様の協力により、地域の活気を取り戻すために、「復興祈願花火大会」や「復興メッセージ事業」「がんばろう!朝倉まつり」などの復興支援事業に取り組みました。豪雨災害からの復興は、まだ始まったばかりであり、今後ともご支援を賜りますようお願い申しあげます。 弊社は、1911(明治44)年に旧甘木市(現朝倉市)で創業し、本年で109年目を迎えます。主に内装ドア、造作材、パネル、障子、襖(ふすま)など、人々の暮らしに密接につながる製品を提供しています。92(平成4)年には天皇皇后両陛下に「御座」を献上するなど、地域社会とともに発展してまいりました。
また、2012(平成24)年には中国に進出。咸寧市と青島市に工場を新設し、新たな市場を開拓すべく活動しております。
近年は、今まで培ってきた技術と経験を生かし、市場ニーズに合ったオリジナル製品の開発・販売に力を入れています。産学官で連携した製品開発も進めており、17(平成29)年には経済産業省の「地域未来牽引(けんいん)企業」に選定されました。
私の考え方の原点は「誠実」です。「何事を行うにも誠実に考え、対応することで道は開けてくる」との考えで経営してきました。地域密着企業として、地元と一緒に成長できる企業として頑張っているところです。
快適な暮らしを支える価値ある製品をつくり、先人に感謝しながら新しいことに挑戦し、家族や地域、社会から永く愛される誠実な会社を目指して、前進していく所存です。
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