日々進歩している医療・健康の分野では、かつて常識とされていたことが、今では非常識となっていることが少なくありません。
少し例を挙げてみましょう。かつて予防接種を受けた日の入浴はNGでしたが、現在はOKです。傷は消毒して乾燥させるのが当たり前でしたが、今は流水でよく洗って湿潤ばんそうこうを貼るなど乾燥を防ぐことが重視されています。鼻血が出たときの対処法も「上を向く」が常識でしたが、喉の方に血が流れて止まりにくくなるため、下を向いて小鼻を指でつまみ、安静にするのが正解です。
栄養面でも、昔は血中コレステロールが上がるから卵は1日1個と言われたものですが、今では毎食1個程度食べても問題なしと基準が変わっています。肉は、消化に悪いため高齢者は控えた方がいいと考えられていましたが、今では要介護のリスクを高めるフレイルを予防するためにも動物性たんぱく質をしっかり取ることが推奨されています。
また、昭和の頃の部活動で「練習中に水は飲むな」と注意された経験がある人は多いのではないでしょうか。今もそれを信じて守っていたら、熱中症を引き起こしかねません。
このようにかつては「良し」とされていたことが今では否定されていたり、逆にダメとされていたことが今ではOKになっていたりすることが身近にたくさんあります。医療・健康情報は刻々とアップデートされており、昔の常識にとらわれていると、場合によっては取り返しのつかない事態を引き起こす可能性も否定できません。やはり最新の情報を手に入れて、その都度、古い情報を書き換えていく作業が必要です。
それには信頼できる発信元の情報、例えば厚生労働省のHP、大手新聞の健康記事などに日ごろから触れておくと良いでしょう。また、大学や病院、研究所、各医学学会、医師や薬剤師など保健医療関係の多くの組織や団体がSNSを活用しており、新しい情報を発信しています。そうしたものに触れて幅広い医療・健康情報をアップデートしておくことも、ヘルスリテラシーを高め、自らの健康維持につながります。