川内商工会議所(鹿児島県)に事務局を置く「川内大綱引を継承する会」(会長同所山元浩義会頭)や薩摩川内市では、映画『大綱引の恋』を官民一体となってサポートする事業に注力している。この地域で400年以上も続く伝統行事「川内大綱引」を後世に伝えていく好機と位置付け、積極的なPRも行いながらさまざまなかたちで後方支援を行う。
「川内大綱引」は、秋分の日の前日、長さ365メートル、重さ7トン、直径40センチの大綱を、約3000人の男衆が二手に分かれて引き合う勇壮な行事。映画は、大綱引に青春をかける青年と韓国人女性の切ない恋と二人を取り巻く家族模様を描く。9月28日に同市内で行われた記者会見には、主演の三浦貴大と知英、佐々部清監督らが出席して作品に対する思いを語った。9月末のクランクインには、同所の呼び掛けで、エキストラ約600人、ボランティア約200人が集結。スタッフの送迎やロケ時の警備、炊き出しなどさまざまな場面で多くの協力を得ながら撮影は順調に進み、11日にクランクアップした。
2020年11月に鹿児島県内で先行公開され、21年5月から全国公開の予定。同所では、個人・企業問わず協賛金を受け付けており、個人は1万円以上、企業は10万円以上でエンドロールに名前を表記できる。
詳細は、https://ohzuna-movie.jp/を参照。
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