松本商工会議所四賀支所(長野県)に事務局を置く実行委員会は10月27日、秋の信州の風物詩「米かつぎマラソンin信州松本 虚空蔵(コクゾウ)山2019」を開催した。その名の通り、地元四賀産新米コシヒカリを担いで虚空蔵山へ登るマラソンで、今年は中学生から70歳までの男女102人が参加した。男子は10キログラムと5キログラムの部、女子は5キログラムと3キログラムの部、また、ペアクラスは8キログラムを2人一組で運ぶというもの。重荷ごとの6部門に分かれて競った。
爽やかな秋晴れの中、標高1139メートルの山頂を目指すルートは険しいものだったが、「山頂からの眺めに癒やされた」「沿道の声援で頑張れた」と参加者はマラソンを楽しんだ。ゴール後に待っていたのは、地域住民が振る舞う卵かけご飯ときのこ汁のおもてなしで「疲れた体にうれしい味」と、笑顔があふれた。また、かついだ新米は参加賞としてプレゼント。勝者には稲穂の王冠が授与されて閉会となり、終了後は松本駅まで送迎バスが出る至れりつくせりのイベントとなった。
同所担当者は「おもてなしの心が伝わってまた来てもらえたら、地域がもっともっと元気になる」と話している。
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