那覇商工会議所(沖縄県)に事務局を置く沖縄県事業承継ネットワークは2019年12月7日、「1DAYアトツギソン㏌沖縄」と題して新規事業のアイデアをつくりあげる後継者に向けたイベントを行った。
参加条件は34歳未満で、親族が営む会社や商店の事務所が沖縄県内にあること。その名の通り今後事業を継ぐかもしれない同世代の後継ぎ(=アトツギ)が集まって、それぞれに愛着のある家業の可能性を切り開いていくことを目的に同所が企画した試みで、沖縄県内では初めての開催となった。イベントの運営は若手後継者を支援する一般社団法人ベンチャー型事業承継が担当。コーチとして、沖縄県宜野湾市に本社を置くソフトウエア開発会社okicomの小渡晋治さん、沖縄の住宅建築設計を手掛ける福地一仁さんを招き、レクチャーを受けた。参加者8人は、それぞれの家業の経営資源情報を共有した上でチームごとにビジネスプランを開発し、審査員の前で熱のこもったプレゼンを行った。
参加者からは、「定期的に開催して、各自情報交換などができると地域でも盛り上がれると思った」など好意的な意見や「もっと大勢の参加者と意見交換がしたい」と、参加呼び掛けの課題も明らかになった。同所担当者は「後継ぎはかっこいいと広めて、地域に根を張る企業永続のための一助となる活動にしたい」と話している。
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