同じ季節、同じ環境にいても、風邪をひきやすい人とそうでない人がいます。この違いは、主にその人が持つ免疫力と、喉や鼻の粘膜がウイルスの侵入を防ぐバリア機能がきちんと働いているかどうかにあります。
睡眠不足や栄養の偏り、ストレスの蓄積、運動不足、冷えなどの生活習慣に、乾燥、人混み、寒暖差といった環境要因が重なると、免疫細胞の働きは鈍り、粘膜機能の低下を招いて、風邪をひきやすくなります。一方、風邪をひきにくい人は、規則正しい生活を心掛け、バランスの取れた食事や適度な運動で免疫力を保ち、マスクや加湿で喉の潤いを維持している傾向があります。
感染症予防というと“免疫力を高める”ことが強調されがちですが、大切なのは必要なときに免疫力をきちんと〝使える〟状態にしておくことです。免疫は、単に高ければいいというものではなく、睡眠不足や過労、ストレスが続けば、本来の力を発揮できません。普段は健康なのに、忙しい時期に限って風邪をこじらせるのは、免疫力がうまく使えなくなっているサインとも言えるでしょう。
