経済産業省は6月12日、「令和7年度大学発ベンチャー実態等調査」の結果(速報)を公表した。これによると、2025年10月時点での大学発ベンチャー数は6220社で、24年度から1146社増加。企業数および増加数共に過去最高を更新した。大学発ベンチャーの伸びを見ると、地方の大学が高い伸びを示し、ベンチャー創出に力を入れていることがうかがえる結果となっている。
同調査は、経済社会にイノベーションをもたらす担い手として期待される大学発ベンチャーの設立状況を定点観測し、今後の政策展開などに活用するために実施しているもの。大学発ベンチャーは、研究成果に基づく特許や新たな技術・ビジネス手法を事業化する目的で設立された「研究成果ベンチャー」や、設立5年以内に大学と共同研究を行ったり大学から技術移転を受けたりした「共同研究ベンチャー」「技術移転ベンチャー」、現役の学生や教職員、大学が組織的に関係している「学生ベンチャー」「教職員等ベンチャー」「関連ベンチャー」の六つが定義されている。
調査結果によると、25年10月時点での大学発ベンチャー数は6220社。24年度に確認された5074社から1146社増加し、企業数および増加数共に過去最高を更新した。
大学発ベンチャー数を大学別に見ると、前年に引き続き東京大学(595社)が最多。次いで京都大学(503)、慶應義塾大学(473)の順となっている。
大学発ベンチャーの伸びを見ると、岩手大学(2社→17社、対前年度比850.0%)、金沢大学(7社→34社、同485.7%)などが高い伸びを示し、地方の大学がベンチャー創出に力を入れていることがうかがえる結果となった。
前年度から増加した大学発ベンチャー(1146社)のうち、海外に所在する大学発ベンチャーなどを除いた1093社の約60%(656社)は東京都以外(前々年度から前年度の増加分では約54%)で創業されるなど、地方の創業割合が高まっている。
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