公益財団法人日本生産性本部は7月30日、「第19回働く人の意識に関する調査」の結果を公表した。調査結果によると、働く人の景況感は「景気が悪い」とする回答割合が56.6%で前回(1月)調査より増加した。自身の雇用について「不安は感じない」とする割合は5割を上回っているが、収入に「不安は感じない」とする割合は36.0%で微減。自分自身のキャリアプランの有無については「特に考えていない」が7割超で調査開始以来最多となった。柔軟な働き方の一つとして継続調査しているテレワークの実施率は14.5%で過去最低となっている。
同調査は組織で働く雇用者を対象に景況感や雇用・働き方に対する考え方などを尋ねるもので、2020年に開始し23年から半期ごとに実施している。今回は7月6~7日に20歳以上の雇用者1100人に対しインターネットを通じて実施した。
調査結果から働く人の景況感を見ると、「景気が悪い」(「悪い」「やや悪い」の合計)とする回答割合が前回調査の51.3%から56.6%へ増加。今後の景気見通しも「悪くなる」(「悪くなる」「やや悪くなる」の合計)が前回調査の35.1%から45.8%へ増加した。
働く人の意識について見ると、自身の雇用に「不安は感じない」(「全く不安は感じない」「どちらかといえば不安は感じない」の合計)とする回答割合は50.1%。前回調査より減少したが、13回連続で5割を上回った。今後の自身の収入について「不安は感じない」(「全く不安は感じない」「どちらかといえば不安は感じない」の合計)とする回答割合は36.0%だった。
現在、兼業・副業を「行っている」とする回答割合は9.1%で前回調査から微増。「行う気はない」は63.3%で微減となった。「将来的には行ってみたい」とする割合は27.6%だった。
自分自身のキャリアプランを「明確に思い描いている」とする回答割合は5.4%。「特に考えていない」は72.9%で調査開始以来最多となった。自己啓発を「行っている」は13.2%。「特に取り組む意向はない」は64.2%で、調査開始以来最多だった前回調査の67.6%から減少した。
テレワークの実施率は14.5%で、過去最低となった。
AIの利用状況を見ると、職場にAIが導入されている(26.2%)とする回答のうち「仕事で利用している」との回答割合は64.7%だった。AIの導入に関する考えは、「職場全体の業務の効率化につながる」58.6%、「自分自身の仕事の効率化につながる」55.4%(いずれも「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計)と、前向きにとらえる回答割合が前回調査より増加した。
「今後伸ばしたいスキル・能力」に関する質問でも「生成AIを含むAIに関する知識・能力」が2位となっている。
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