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コラム石垣 2018年6月11日号 神田玲子

「ニューカラー」という言葉をご存知だろうか。これは、IBMのロメッティCEOが提唱している新語で、IT関連の仕事に従事している人々のことを指す。従来は、ホワイト・カラーとブルー・カラーの二つに区分され、両者の違いは知識労働か、肉体労働かであった。これに代わる区分が、プログラム、データ分析、サイバーセキュリティーのスキルを必要とするかどうかになる。

▼ニューカラーの人たちは、プログラムという共通の言語で世界の人々とつながり、国境を越えて活躍していく人々だろう。デジタル時代の主役として、情報化社会をけん引していくことが期待されている。その人数は、今はまだ少ないが、あと5、6年もすれば相当の数に上るに違いない。ニューカラーの人々の誕生は私たちの意識を大きく変えなければならないことを意味している。

▼例えば、彼らが希望する働き方は、伝統的な労働者のワークスタイルとは大きく異なる。昼夜関係なく好きな時間に働き、仕事が終われば好きな趣味に没頭する。また、家族と過ごすため長期間の休暇を取る一方、最新の技術を身に付けるために研さんに励む。世界中の企業からも、直接業務を受注するかもしれない。

▼伝統的な労働者のそれとは正反対の働き方ともいえる。しかし、こうした働き方が例外ではなく、ごく当たり前の光景にすることが重要である。そのためには、働く場所や環境、雇用条件、教育訓練などの支援を整備することが必要だ。また、労働者の持つスキルと企業のニーズを迅速にマッチングさせる仕組みも不可欠だ。これからの日本に必要とされる人材の能力も開花できる機会を増やしていく。ニューカラーを暗い顔にさせてはなるまい。

(神田玲子・NIRA総合研究開発機構理事)

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