トリュフ、フォアグラと並ぶ世界三大珍味のひとつキャビアはチョウザメの卵。魚卵のなかでも繊細な食味と芳醇な香り、コクをもち、‶黒いダイヤモンド〟と呼ばれている。ロシア産が有名だが、岡山県新見市にご当地キャビア「新見フレッシュキャビア」を発見。しかもチョウザメの養殖から製造、販売までを一貫して行い、味はロシア産を凌(しの)ぐとか。さっそく取り寄せてみると、まずは一粒一粒の艶に驚いた。今まさに腹から出したかのようなみずみずしさ、スプーンですくったときの輝き、そして舌にのせたときの羽のような軽さとしっとりした味わい。お決まりのサーモンやカナッペにのせてもよいけれど、熱々のご飯の上にたっぷりのせて食べたら最高！ ああ、日本人でよかった。

チョウザメの卵と岩塩だけ（醤油味のみ醤油も使用）で製造しており、保存料も無添加。塩分は3･5％または5％と少なめなのもヘルシーだ。さらに粒の大きさを2･5㎜以上と定め、卵の成熟度検査で最適な卵のみを厳選しているとか。製造元は「MSファーム」。4年前に創業、現在は年間50～60㎏のキャビアを生産する。安心で味も上等の国産キャビアが、近い将来、世界のグルマンをあっと驚かせるかもしれないな。

Data

社名：МSファーム株式会社

所在地：岡山県新見市唐松2292

電話：0867-76-2000

HP：https://msfarm.co.jp/