建具の製作・販売・修理、各種木工製品づくりを主事業とする青森県八戸市の舘タテグ工芸。日本古来の「組子」の技術を生かして、和室のみならず、洋室にも合う家具・小物・置物の形で提供している。木は生産される場所や年数、種類によりさまざまな特徴、色彩を持っているが、これらを組み合わせて加工し、模様をつくる。
今回、国土交通大臣賞(グローバル部門)に輝いた「木の扇子(青森ひば材)」はお客さまからの注文で生まれた製品。同社の匠の技と思いが詰まっている。紙と違って木での開閉の仕掛けに手間を掛けたという。これからの季節に重宝しそうだ。「木の扇子は珍しく、喜ばれるのでは」など、審査員から評価された。
同社の製品では、昨年度、「木のブックカバー(青森ひば材)」が経済産業大臣賞、「南部花形組子入ティッシュボックス」が日本商工会議所会頭賞(民工芸部門)をそれぞれ受賞している。
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