高血圧とどう向き合う?
健康診断で血圧の高さを指摘された……という人は少なくないのではないでしょうか。生活習慣病の一つである高血圧は、脳卒中や心筋梗塞の引き金になり得るものです。しかし、対策をとっている人は意外と多くないように感じます。実際、血圧が高い方の食事記録を見ていると、麺類や丼のような単品が目立ち、味の濃いものが好きな印象を受けることがほとんど。食の好みを変えられないのであれば、せめて良いものを足すようにしましょう。
朝はナトリウムを排せつするカリウムが豊富な果物を口にする、血管を丈夫にする良質なタンパク質を欠かさない、サラダに海藻をトッピングして食物繊維の補給を意識するなど、〝我慢〟する前にできることがあるはずです。パンは塩分を含むので、朝食をごはん食に切り替えられるのであれば、ぜひトライしてみましょう。
おみそ汁はだしをきかせて塩分を控えめに。といっても、塩分を控えすぎたせいで、おいしさが感じられないと食事としての満足感が減り、かえって外で食べる機会が増えたり、隠れ食いをしたり、なんてことに。一品、味がしっかりしたものがあっても、サイドメニューでフォローできるといいですね。
タイのとろろ昆布あえ
刺し身しょうゆやお塩の代わりに、カリウムを多く含み、うま味があって少量の塩分でもおいしい「とろろ昆布」と、一緒にいただきます。
材料
タイ(刺し身用)…1パック
※白身魚であればなんでもOK
とろろ昆布…適宜
つくり方
タイにとろろ昆布をまぶして出来上がり (とろろ昆布をまぶした後、冷蔵庫で半日ほど寝かせると、昆布締めのような味わいになります)
ワンポイントメモ
カリウムの効用
体内の余分なナトリウムを排せつする作用があるミネラル。幅広い食品に含まれていますが、熱を加えたり、水にさらすことでの損失があるため、果物や野菜を新鮮なうちに生で食べたり、汁物で煮汁ごと食べられるスタイルで摂取すると効率的にとれます。
※月刊石垣2015年4月号に掲載された記事です。
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